〇 HOW TOデータ作成 ~解像度~」基本を覚えてノベルティ作りに生かす その4
2024.07.10
☆解像度のありがちなトラブル
まず、解像度の低い画像を使うと、完成時の印刷が粗くボケていたり、かすんだ仕上がりとなる可能性が高くなります。
また、線や輪郭に「ジャギー」と呼ばれる、階段状のギザギザが現れることもあります。
これは「階段効果」ともいい、解像度が低いほどジャギーは目立ちます。
かといって、解像度が高ければいいというわけではありません。
高くすればデータが重くなってしまいますから、入稿先の出力機器によっては性能が追い付かず、
上手く印刷できないというケースも生じます。
ですから解像度の大きなデータは利用を控える、または適正数値にしてから入稿して下さい。
また、「ホームページのデータを使ったら、解像度が足りなかった」というのも、
よくあるトラブルです。
パソコン画面ではきれいな画像だったのに、印刷したら劣化している……
この原因は「ディスプレイ依存」にあります。これは画像やビデオ、テキストなどの見え方が、ディスプレイといったデバイスの特性に依って変わることを指します。
パソコンモニターやスマートフォンには、もともと設定されている解像度があります。
その解像度は一般的に72dpiとなっており、webで使われている画像の画質もこの大きさで、
サイズも小さいものが使用されています。
そのためモニターからは、72dpiの画像も高解像度の画像も同じように見えます。
つまり、モニター上では、72dpiの画像は十分きれいですが、印刷するには解像度が足りない
ということになってしまうのです。
そのような点から、web上の画像を印刷に使うのはNGといえます。