〇 HOW TOデータ作成 ~塗りたし~
2024.02.09
販促やノベルティ制作と印刷は切っても切れない仲。
目的やデザインほか、内容・仕様にもよりますが、社名やキャラクターの施された商品が
多いことから、ほとんどのお客様が業者に印刷をお願いしているのではないでしょうか。
とはいえ、いざ印刷を依頼しようとすると専門用語が多く、どうすればいいのか??と
なってしまうことも多いと思います。
しかし、用語やルールを理解していれば、スムーズに進められるようになります。
そこで今回は、印刷作業の基本工程と共に、印刷初心者の失敗しやすいポイント
知っておきたい基礎知識の一部を説明していきます。
☆「イラストや写真に不自然な余白が……!!」
データ不備あるある ~塗りたし編~
苦労の末に完成したデータを入稿。「あとは納品を待つだけ」と安心していたら
思いがけないトラブル発生……という話は意外と少なくありません。
よくあるケースは、
「文字がアウトライン化されていない」
「画像のリンクが切れている」
「カラーモードが印刷用のCMYKではなかった」
などですが、(これらのHOWTOは、またいつか機会があったら)
もうひとつの重要ポイントが
「データにトンボや、塗りたしがない」です。
紙などの平面の印刷物は、仕上がりサイズより大きい紙に原稿をプリントし
そのあと仕上がり線で断裁するという印刷工程にあります。
この方法を用いると印刷物にどうしても若干のズレが生じるため、それを防ぐために
「トンボ」や「塗り足し」の設定が必要になるのです。
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○塗りたし(ぬりたし)とは
「塗りたし」とは、フチなし全面印刷用のデータを作るときに必要になる部分です。
トンボを基準に、仕上がり線の外側、上下左右3mm以上で設定します。
仕上がりが不格好になってしまいます。
「背景色をアイテムの端までつけたい」
「写真やイラストなどを、端ぴったりに配置したい」
「飾り罫線を端まで伸ばしたい」などなど
白い枠がでるのは嫌、端まで前面に印刷したい!という時には、仕上がりサイズよりも
大きめに背景の画像をのばして塗りたしを付けます。
(下記画像左側を参照)
一番に思い出していただきたい内容です。
印刷所や販促・ノベルティ会社がデータをチェックすると、特に「塗り足し」のミスが
かなりの数で見受けられるとのこと。
その場合は差し戻しになり、その分納期が延びてしまうので、やり直しを避けるためにも
最初の入稿でしっかり確認しておきましょう。
☆「印刷作業は決して難しくない」~便利なサイト、ツールや動画で制作支援
販促・ノベルティ作りにおいて、「ネタ探し」「デザインや企画の決定」以上に
担当者の頭を悩ませるという印刷作業。
専門用語も多く、経験や知識がなければ理解しにくいのは否めませんが
販促・ノベルティ会社、印刷所などでは、サイトをはじめ、ツールや動画で制作支援を
行っています。
文字のみならず、音声、図説、動画を用いての説明は初心者にもわかりやすく
各種サービスを効果的に使えば、印刷工程の流れをつかむことができるでしょう。
▼「塗り足しについて」の動画はこちら
https://youtu.be/7_D66yNk2ac
今回のような、みなさんがうっかりしやすいこと、注意してほしいことを定期的に
ご案内していきますので、気になる方はご確認ください!